偶発戦争 2013 7 14
書名 霊長類南へ
著者 筒井 康隆 講談社
瀋陽ミサイル基地(中国)。
中国の人民解放軍のミサイル基地では、
犬猿の仲の二人が、当日の任務を担当していた。
いつも通りケンカを始めるが、
その日は、いつになく激高し、
二人とも極度の興奮状態となり、
気がつけば、ミサイル発射ボタンを押してしまった。
青森県三沢市。
まさかの核ミサイル着弾で、市内は大混乱になる。
米軍三沢基地は、壊滅状態となる。
この本は、1969年に出版されました。
学生たちは、夏休みで、時間に余裕があるので、
古本屋で本を探すことができるでしょう。
さて、なぜ、古い本を取り上げたかというと、
このようなニュースを見て、筒井康隆氏の本を思い出したからです。
2013年7月12日の産経ニュース電子版には、このようなニュースがあります。
「中国海軍の太平洋進出、『若い指揮官の経験の浅さ』に懸念」
アメリカ太平洋軍のロックリア司令官は11日、
国防総省で記者会見し、
中国海軍が太平洋での活動を拡大していることについて、
国際経験の浅い中国側の現場指揮官の判断ミスが原因で、
米軍などとの偶発的衝突に発展する可能性に懸念を表明した。
(引用、以上)
そうは言っても、若い兵士に、
国際ルールや国際法を教えるのは、大変でしょう。
若い兵士からすれば、
「なんで、学生みたいに、教室で退屈な授業があるのか」と思うでしょう。
「退屈な国際ルールや国際法を学ぶより、
ミサイルや大砲を学びたい」と言うでしょう。
国際ニュースでは、
中国軍の強引な活動が伝えられますが、
それは、単に国際ルールや国際法を知らなかったために、
結果的に、「強引に」見えてしまったのかもしれません。